ヤドリギ
裂石からの登山道の途中にあるブナの巨木にはヤドリギが付いています。ヤドリギは漢字で『寄生木』とも書かれるように寄生植物(半寄生の灌木)なので、宿主となる樹木にとって良いものではありません。ただ、西洋では神聖な植物とされ、その名称と見た目の可愛らしさで個人的に嫌いではありません。
そんなヤドリギが、ブナの巨木の下に枝ごと折れて落ちていました。
折れてしまうような枝に宿ってしまったのは寄生植物として完全に戦略ミス。ただ、下から見上げるばかりで、間近に観察したことのなかった私としては絶好の機会です。
多方面から眺め、試しに持ってみると思いの外ズシリと重く、何となく背負ってみると丁度良く背負子の上に収まりました。そして何となくそのまま下山して、何となく家までお持ち帰り。
しまった、宿られた。